研究成果の概要 |
全身性アミロイドーシス患者の心エコーによる経過観察を行い、治療後に心病変がどのように変化するかを検討した。原発性(AL)アミロイドーシスでは、30%の患者で心病変の退縮を認め、37%で不変、33%で心病変の進行を認めた。予後予測因子としては、diastolic wall strain, e', BNP, 検査中の心拍数が独立規定因子であった。BNPに加えて,h-ANPの上昇は、心機能を評価する上で重要であった。変異型トランスサイレチンアミロイドーシスでは、治療後10%の症例で心病変の退縮を認め、49%で不変、41%で心病変の進行を認めた。ALでは、心病変進行の停止が、良好な予後と関連した。
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