心房細動による脳梗塞予防として直接経口抗凝固薬が投与されるが、直接経口抗凝固薬の投与によって、出血性合併症を生じることがある。直接経口抗凝固薬の薬剤血中濃度と出血性合併症の関連は不明であった。本研究により、直接経口抗凝固薬の薬剤血中濃度(測定)が、1. カテーテルアブレーションの際の出血性合併症の予防管理に有用であること、2. 他剤の影響を受けること、3. 直接経口抗凝固薬の減量により影響を受けること、が示された。 以上のことから、直接経口抗凝固薬の薬剤血中濃度測定を行うことが、直接経口抗凝固薬による出血性合併症を減らすために有効であると考えられる。
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