研究課題/領域番号 |
17K09560
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
|
研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
吉田 博 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (30333529)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
キーワード | Lp(a) / ホモシステイン / 腎機能 / 2型糖尿病 |
研究成果の概要 |
「リポ蛋白ビタミンEとLp(a)が影響するホモシステイン関連血栓リスク病態の解明」として、本研究では2型糖尿病患者のなかで腎症グレードⅢまでを対象に、血栓形成のリスクを高める血清ホシステインとLp(a)との関連性を先ず検討したが、この両者間には全く相関が認められなかった。 しかしながら、腎機能であるeGFR、葉酸、ビタミンB12は性別、年齢、BMIおよび血糖コントロールレベルに独立してホモシステインと有意な負の関連が示された。また多変量解析の結果、Lp(a)にはeGFRおよびBMIとの間に有意な負の相関が示された。この関連はスタチンを服用していない場合に明らかに認められた。
|
自由記述の分野 |
循環器内科、動脈硬化脂質代謝、臨床検査医学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2型糖尿病患者では、非糖尿病患者に比べて血中ホモシステイン濃度が高いことが認められているほか、糖尿病腎症患者では、CKDを合併していない糖尿病患者よりも血中ホモシステイン濃度が高いこと、血清ホモシステイン濃度は糖尿病腎症のリスクと重症度に関連することが報告されているが、ビタミンB12や葉酸の栄養管理により、腎症を有する2型糖尿病患者にいおいても動脈硬化・血栓疾患と関連するホモシステインをコントロールできる可能性が示唆された。また動脈硬化危険因子であるLp(a)とeGFRに独立した負の相関がみられるが、スタチンの使用と不使用で違いがあることは2型糖尿病の診療のなかで留意すべきある。
|