研究課題/領域番号 |
17K09593
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
宮田 昌明 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (00347113)
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研究分担者 |
池田 義之 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (00573023)
赤崎 雄一 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (00631920)
大石 充 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (50335345)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 大動脈瘤 / マクロファージ |
研究成果の概要 |
大動脈瘤の病態におけるマクロファージの役割を検討した。大動脈瘤マウスモデルにおいて、全マクロファージの欠失により発症と進展を抑制し、大動脈瘤退縮を促進することを明らかにした。さらに、動脈瘤モデルマウスにおいて、活性化マクロファージのみの欠失により、大動脈瘤の発症を抑制し、大動脈瘤を退縮さることを明らかにした。また、葉酸レセプターβ(FRβ)モノクローナル抗体を用いた免疫組織染色にて、大動脈瘤手術患者の摘出大動脈にFRβを発現する活性化マクロファージが存在することを確認した。鹿児島県大動脈瘤患者レジストリーを構築し、患者群の血中可溶性FRβ濃度を測定した。
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自由記述の分野 |
循環器内科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、全マクロファージや活性化マクロファージが大動脈瘤の発症、進展、抑制に関与することが明らかになった。さらに、抗FRβモノクローナル抗体に緑膿菌毒素を結合させたFRβイムノトキシンにて活性化マクロファージを抑制することで、大動脈瘤モデルマウスの大動脈瘤の発症を抑制し、大動脈瘤を退縮させたことより、FRβイムノトキシンや抗FRβ抗体薬による活性化マクロファージを標的する大動脈瘤の新規治療法の開発にも繋がる臨床的価値の高い研究結果である。
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