| 研究課題/領域番号 |
17K09622
|
|---|
| 研究種目 |
基盤研究(C)
|
| 配分区分 | 基金 |
|---|
| 応募区分 | 一般 |
|---|
| 研究分野 |
呼吸器内科学
|
|---|
| 研究機関 | 大阪市立大学 |
|---|
研究代表者 |
金澤 博 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (90332957)
|
|---|
| 研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
| キーワード | 慢性閉塞性肺疾患 / 急性増悪 / 血管透過性 / 末梢気道 |
|---|
| 研究成果の概要 |
COPDの増悪は、患者のQOLや呼吸機能を低下させ，生命予後の悪化を引き起こす。従って、COPDの長期管理における増悪の予防、診断と適切な治療法の確立は、極めて重要な臨床的課題である。今回、我々は、COPDの増悪に関する病態論を世界に先駆けて確立し、ハイリスク群の抽出や早期診断に有効なバイオマーカーを同定した。そして、このバイオマーカーを用いて、COPDの増悪予防に有効な治療戦略を提唱するとともに、増悪の急性期の治療に関して論理的な指針を示した。さらに、大規模臨床試験においてCOPDの増悪抑制効果を示した薬剤の作用機序を微小血管透過性の観点から解明し、新規治療戦略の方向性を示した。
|
| 自由記述の分野 |
呼吸器内科学
|
| 研究成果の学術的意義や社会的意義 |
COPDの増悪機序を細気道レベルにおける微小循環障害による血管透過性亢進の観点から解明し、現在のCOPD患者の長期管理における主要課題であるCOPDの増悪予防と管理のための論理的基盤を提供するもので学術的意義は高い。そして、増悪を起こしやすいフェノタイプの分別可能性という重要な臨床上の進展が期待できる。今回の研究成果から，増悪を起こしやすい患者を鋭敏なバイオマーカーを用いて簡便に鑑別し，頻回の増悪や入院に至る前に介入を行うことで，COPD の予後が大きく改善されることが期待される。また、COPDの増悪の治療に関して、有効な論理的薬物療法のあり方が示され、医療経済的にも大きな貢献が期待される。
|
