高齢化が肺上皮細胞に及ぼす影響と、カロリー制限が若年マウスおよび老年マウスの肺に及ぼす影響を検討した。高齢化により幹細胞の減少が認められた。また、カロリー制限は若年マウスと老年マウスの両方で幹細胞の増加を誘発した。高齢化は肺の炎症を引き起こしたが、カロリー制限は炎症を軽減させた。さらに、加齢は肺幹細胞の増殖能を低下させたが、カロリー制限は若年マウスと高齢マウスの両方で幹細胞の増殖能を亢進させた。 結論として、高齢化は肺上皮細胞にいくつかの障害を引き起こすが、カロリー制限は、それが高齢時で開始された場合でも、高齢化が引き起こす障害の改善を含め、肺上皮細胞にいくつかの潜在的に有益な変化を引き起こす。
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