研究課題/領域番号 |
17K09866
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代謝学
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
井上 郁夫 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (60232526)
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研究分担者 |
中野 貴成 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (20406474)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | PPARγ / PPARγスプライシングバリアント / 胎盤 / 栄養膜巨大細胞 / 核内倍化 / 血小板巨核細胞 |
研究成果の概要 |
マウス胎盤では、核内受容体であるペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)γ1が妊娠後期に豊富に発現する(E15-E16)が、PPARγノックアウト胚は早期に死滅する(E10)ため、機能的な役割はまだ不明である。PPARγの2つのスプライシングバリアントの一つであるPparγ1のみのノックアウトマウスを作製した。Pparγ1ノックアウト胚は15.5dpcまでは正常に発育したが、それ以降は成長が遅れ、生き残れなかった。15.5dpcでは、野生型胎盤では、母体の血液の微小循環を調整する細胞系列である栄養膜巨大細胞に強くPPARγ免疫染色が検出されたが、ノックアウト胚では検出されなかった。
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自由記述の分野 |
内分泌代謝
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PPARγ蛋白翻訳領域遺伝子完全KOマウスは胎生11.5週以降完全致死であることが報告されて以来(Barak Y, et al. Mol Cell.4:585-95,1999)、その機序を解明する報告はないが、我々が樹立したマウスは胎生15週までの胎仔を検討できることが学術的に独自性がある。胎生11.5週はヒト胎児21週に相当し、胎生11.5週以降15週までの胎仔のPPARγ1の機能を解析でき、また、これらを救済し、レスキューできれば、高血糖を有する妊婦が先天奇形および流産の頻度が増加することは臨床的にも明らかで、今後ヒトにも応用でき、本研究が新奇で独自的かつ生産的で創造性のある研究となる。
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