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2020 年度 研究成果報告書

関節リウマチの病態と腸内細菌叢との関連性の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 17K10002
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 膠原病・アレルギー内科学
研究機関大阪大学

研究代表者

楢崎 雅司  大阪大学, 医学系研究科, 特任教授(常勤) (00467573)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード関節リウマチ / 腸内細菌叢 / 炎症
研究成果の概要

腸内細菌叢や腸内細菌による代謝物の変化は人体に様々な影響を及ぼす。学内の岡田随象教授らと共同研究で、腸内細菌叢の全ゲノムショットガンシーケンス解析にて、関節リウマチ患者ではP. copri以外にもPrevotella denticolaなどのPrevotella属に属する複数の菌種が豊富に存在し、レドックス反応関連遺伝子が大きく減少していることを報告した。また、血清のメタボローム分析では、関節リウマチ患者ではUTP、ATP、 GDP、ADPなどの核酸の濃度が高く、治療後では低下しこれら核酸が疾患特異的な代謝物であった。

自由記述の分野

リウマチ学

研究成果の学術的意義や社会的意義

関節リウマチは免疫異常と慢性関節炎を特徴とし、関節機能障害に至る免疫疾患である。生物製剤の普及により予後は改善されてきたが、疾患の根本的原因は不明である。研究代表者らは過去に関節リウマチ患者から得られた腸内細菌P. copri菌をマウスへ投与すると関節炎が誘導されることを示した。本研究ではP. copri以外にもPrevotella属に属する複数の菌種が豊富に存在することを報告し、これらの菌株も関節リウマチの病態形成要因である可能性が示唆された。関節リウマチ血清では核酸濃度変化を指摘し、これまで臨床現場で測定されている炎症マーカー以外の新規疾患フォローマーカーとなる可能性がある。

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公開日: 2022-01-27  

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