研究課題/領域番号 |
17K10023
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
感染症内科学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
伊藤 穣 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (80362482)
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研究分担者 |
新實 彰男 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (30252513)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | Mycobacterium avium / LL-37 / 好中球 / IL-8 / 抗菌活性 / CT / 菌陰性化 |
研究成果の概要 |
12か月以上の多剤治療を行った肺MAC症18例において、気管支肺胞洗浄(BAL)液中のLL-37は菌陰性化と関連はなかったが、CT画像所見の改善と関連した。BAL中のLL-37と好中球割合、IL-8に有意な正の相関関係を認めた。CT画像所見の改善にはBAL液中の好中球の割合、IL-8、年齢、末梢血白血数、好中球数、CRP値のいずれも関連がなく、BAL液中のLL-37のみが関連し、CT画像所見の改善を予測するマーカーであった。LL-37存在下でのクラリスロマイシン、リファンピシン、エタンブトールに対するMAC菌のMICは有意に低下し、LL-37に抗菌活性増強効果を認めた。
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自由記述の分野 |
感染症内科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
LL-37は好中球から産生されると報告されており、MAC菌感染により惹起された気管支、肺内の好中球性炎症に関連して産生されたLL-37が、その抗菌薬の増強効果により画像所見の改善という臨床効果につながったと考えられ、LL-37は治療効果を予測するバイオマーカーになる可能性が示された。治療前喀痰培養陰性の軽症例が多く、菌陰性化との関連を示せなかったのが本研究の限界ではあるが、LL-37が低値で抗菌治療による画像所見の改善が乏しい症例でのLL-37補充療法という新たな治療の可能性をみいだした。
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