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2019 年度 研究成果報告書

次世代シーケンサーを応用した小児重症ウイルス感染症の診断

研究課題

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研究課題/領域番号 17K10107
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 小児科学
研究機関名古屋大学

研究代表者

川田 潤一  名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (20532831)

研究分担者 伊藤 嘉規  名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (20373491)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード小児感染症 / 次世代シーケンス / ウイルス
研究成果の概要

原因が特定されていない小児重症患者(劇症肝炎、急性心筋炎、重症肺炎)の臨床検体をNGSで解析し病原ウイルスの同定を行った。各臨床検体から核酸を抽出しライブラリーを作成し、NGSによる判読を行った。劇症肝炎14例の解析では2例から有意なウイルスゲノムが検出された。また、急性心筋炎17例の解析では、6例からウイルスゲノムが検出された。重症肺炎患者10例の気管支肺胞洗浄液の解析では7例からウイルスゲノムが検出され、うち2例は近年流行したエンテロウイルスD68であった。検出されたウイルスの多くは、通常の検査では特定できないウイルスであり、NGSによる解析は病原微生物の同定に有用であることが示唆された。

自由記述の分野

小児科

研究成果の学術的意義や社会的意義

感染症診療において、病原微生物の同定は治療方針を決める上で重要であるが、PCR法や抗原検出キットが普及している一部のウイルスを除いて、疾患の病原ウイルスの同定は困難である。次世代シーケンサー(NGS)を用いることで、全てのウイルスの羅的検出を短時間に行うことが可能となり、臨床応用が期待されている。本研究では、原因が特定されていない小児重症患者(劇症肝炎、急性心筋炎、重症肺炎)から採取された血清や気管支肺胞洗浄液等の臨床検体をNGSで解析することで、一部の症例において病原ウイルスを特定することができた。本研究で得られた知見から、NGSが病原ウイルス診断に有用な手法であることが示唆された。

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公開日: 2021-02-19  

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