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2020 年度 研究成果報告書

出生前母胎グルココルチコイド投与が新生児慢性肺疾患に与える影響の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 17K10168
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 胎児・新生児医学
研究機関東北大学

研究代表者

渡邉 達也  東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (70400380)

研究分担者 埴田 卓志  東北大学, 大学病院, 講師 (30400360)
佐藤 信一  東北大学, 大学病院, 助手 (30770359)
松田 直  東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (50361100)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード出生前母胎グルココルチコイド / びまん性絨毛膜羊膜へモジデローシス / 慢性肺疾患 / デキストラン鉄 / 肺モルフォメトリー
研究成果の概要

出生前母胎グルココルチコイド投与が肺の成長に与える影響を検討した.羊水腔内にデキストラン鉄もしくは生理食塩水を投与した妊娠ラットに対して出生前母胎グルココルチコイド投与を行い,日齢14に肺を摘出してモルフォメトリーで肺の形態学的変化を解析した.出生前母胎グルココルチコイドはデキストラン鉄投与の有無にかかわらず平均肺胞半径を増大させ,肺胞数が減少することが確認された.一方,羊水中へのデキストラン鉄の投与は出生後の肺構造に有意な形態学的な変化を誘導しなかった.

自由記述の分野

新生児学分野

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年の新生児医療に進歩に伴って極低出生体重児の救命率は劇的に改善したが,極低出生体重児における慢性呼吸障害である慢性肺疾患の発症率ほとんど変化がないことが知られている.そのため慢性肺疾患の病態解明と予防法の開発は新生児医療の大きな課題である.本研究では,出生前母胎グルココルチコイド投与が発達中の胎児・新生児の肺組織に対して負の影響を与えている可能性について指摘した.近年の周産期医療では切迫早産に対する出生前母胎ステロイド投与は積極的に推奨されている治療法であるが,本研究の成果に基づけば一律のグルココルチコイドを見直して胎児環境に応じた適応が提案される可能性がある.

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公開日: 2022-01-27  

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