正常な成長には、成長ホルモン(GH)が血液を介して肝臓に発現するGH受容体に作用し、肝臓からのインスリン様成長因子(IGF-1)の分泌を介して身長が伸びるが、妊娠中に低糖質カロリー制限をした母ラットからの低出生体重ラットは、肝臓でmiR-322の発現が亢進し、miR-322がGH受容体とIGF-1の産生量も低下して身長の伸びが障害されていることを明らかにした。 この体長の短いラットを交配して次世代仔を得ると、この孫世代のラットは、母ラットが妊娠中にダイエットをしなくても出生体重が軽くなり、またその一部は同様の機序により追いつき成長が障害され、少なくとも玄孫世代まで影響を残すことも明らかにした。
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