研究実績の概要 |
DECTを用いたmaterial decomposition(物質分別)法によるヨード密度画像における造影剤の定量・数値化の検証 1)ファントム実験:まず,含有ヨード濃度7種類(0,100,500,1000,2000,3000,5000μg/cm3)に調整した実験用ファントムを作成して撮影を行なった.撮影には当院のDECT装置(GE社製,Discovery 750HD)を使用し,material decomposition法(GE社での商品名:Gemstone spectral imaging; GSI)を使用しヨード密度画像を作成した.material decomposition法(GE社での商品名:Gemstone spectral imaging; GSI)を使用しヨード密度画像を作成した.GSIではヨード密度画像と水密度画像を同時取得できるため,画像からの定量値を実測値と対比しヨード密度画像における造影剤の定量性の検証を行った。検討項目:①十分な相関関係が見られるか,②低濃度のヨード濃度でも定量性が担保されるかを検証した. ①含有ヨード濃度7種(0,100,500,1000,2000,3000,5000μg/cm3)に調整した実験用ファントムの設定ヨード濃度とDECT装置を用いたヨード密度の実測値とは良好な正の相関が得られた(r2=0.986、p<0.0001) ②低濃度ヨード濃度領域(<500μg/cm3)でもDECT装置を用いたヨード密度の実測値とは良好な正の相関が得られた(r2=0.954、p<0.0001) DECT装置を用いたヨード密度の測定値から実際のヨード濃度の計算が可能であった。 ボランティア実験、臨床例の検討のため施設倫理委員会の承認申請中である。
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