研究課題/領域番号 |
17K10495
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
|
研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
前林 俊也 日本大学, 医学部, 准教授 (20409006)
|
研究分担者 |
相澤 拓也 日本大学, 医学部, 助教 (20613277)
石橋 直也 日本大学, 医学部, 准教授 (40649331)
坂口 雅州 日本大学, 医学部, 助教 (70599349)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
キーワード | 膀胱内薬剤注入療法 |
研究成果の概要 |
筋層浸潤性膀胱癌の標準治療は膀胱全摘術である。しかし手術が不能または拒否される症例に対して化学放射線治療または動注化学放射線治療が行われており治療効果は比較的良好であるが、有害事象も少なくない。 そのため、夜尿症の研究からの膀胱尿消失現象に注目し安全な投与法の可能性がある膀胱内薬剤注入療法の開発が可能かどうか研究をすすめた。また、有害事象の少ない放射線増感作用があるPIポリアミドの作成を平行して行った。これまでの研究として、膀胱内から吸収される造影剤は、網内系を介して吸収されている可能性が高いと予想される結果を得ている。
|
自由記述の分野 |
放射線腫瘍学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
夜尿症研究からヒントを得た膀胱からの薬剤吸収を証明するために行った動物実験において、個体が小さいためか実験的には証明することはできなかった。また、実際の臨床応用を可能としやすい抗がん剤結合PIポリアミドの作成を行ったが、invitroで良好な結果は得られなかった。 しかし、臨床においての前立腺癌の小線源治療を行うときに膀胱の位置を確認するための造影剤が吸収されるのであればどこに存在するかを治療後の線源確認のためのCTを用いて検討した結果、肺・肝臓・脈管内等のCT値の上昇は明らかではなかったが、脾臓のCT値が上昇している可能性が高いことが立証され網内系に取り込まれる可能性が示唆された。
|