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2022 年度 研究成果報告書

病理標本を基盤とした形態診断と分子診断を統合した新しい乳癌再発予測モデルの開発

研究課題

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研究課題/領域番号 17K10568
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 外科学一般
研究機関公益財団法人がん研究会

研究代表者

大迫 智  公益財団法人がん研究会, がん研究所 病理部, 研究員 (70535442)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワード乳癌 / ベースラインリスク / アジア人 / 再発 / 予後因子 / 術後薬物療法 / 組織マイクロアレイ / 免疫微小環境
研究成果の概要

日本人乳癌のベースラインリスク(無治療であった場合の再発率)を明らかにするために、2つの研究を行った。まず、腫瘍と免疫微小環境双方のマーカーを効率的に検索するために、組織マイクロアレイ作製手法を開発した。これにより、病理標本作製の労力・費用の大幅な削減が可能となった。続いて、1970~1980年代に手術され、術後薬物療法が未施行の日本人乳癌患者を用いて、ベースラインリスクを探索した。ベースラインリスクは病期(浸潤径、リンパ節転移個数)、組織型、病理学的グレード、脈管浸潤、サブタイプ、腫瘍浸潤リンパ球量などにより層別化が可能であった。

自由記述の分野

乳腺腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

乳癌の術後薬物療法では、各患者のベースラインリスク(無治療であった場合の再発率)を正確に推定することで、その患者に適した治療選択が可能となる。しかし、既存のリスク予測モデルは欧米人を用いて作成されたもので、アジア人では予測性能が劣る。本研究では、日本人乳癌のベースラインリスクが、免疫微小環境を含めた臨床病理学的因子により層別化できることを明らかにした。今後、これらの因子を組み合わせたリスク予測モデルを開発することで、アジア人乳癌の正確なベースラインリスク評価および術後薬物療法の最適化に貢献できる。

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公開日: 2024-01-30  

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