肺静脈狭窄病変(PVS)の病理組織学的変化の主体は肺静脈内膜の高度肥厚であり、平滑筋細胞及び筋線維芽細胞が肥厚内膜内での細胞増殖の主因であることが確認された。一部の症例では平滑筋細胞や膠原線維の増殖も認め、経時的な血管修復過程であることが推測された。 位相差X線CTを用いて肺静脈‐心房接合部の観察を行ったが、各種細胞増殖と相関する所見は得られなかった。肺静脈還流血解析として経食道心エコーを用いてVelocity Time Integral of Pulmonary Vein (PV-VTI)の測定を行い、先天性心疾患手術の術中肺血流変化によく相関し肺血流の指標として有用であることを報告した。
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