研究課題/領域番号 |
17K10883
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
安栄 良悟 旭川医科大学, 医学部, 講師 (80301985)
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研究分担者 |
田村 有希恵 旭川医科大学, 大学病院, 医員 (30723879)
鎌田 恭輔 旭川医科大学, 医学部, 教授 (80372374)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | glioblastoma / fluorescence / quantification |
研究成果の概要 |
FECH活性とPpⅨ含有量との間には相関性が認められなかった。これは、従来の仮説に疑問を呈するとともにFECH活性化は悪性神経膠腫の悪性度(grade)の指標にはなり難いことが示唆された。PpⅨの含有量と5-ALA蛍光強度との間には全脳腫瘍検体の34例ではy=1.2332x + 18.626,R2=0.5134、悪性神経膠腫のうちの膠芽腫の20例ではy=0.9664x + 29.006,R2=0.467と正の相関が認められた。これにより我々の開発したリアルタイム蛍光強度定量法は組織内のPpⅨの含有量を反映していることがわかった。定量値3~7の間に腫瘍と正常境界があることが示唆された
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自由記述の分野 |
脳腫瘍
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
悪性神経膠腫は脳浸潤性腫瘍のため肉眼的には境界不明である。一般的に蛍光反応=悪性腫瘍という概念が通っているが、腫瘍辺縁部でも蛍光反応を示すことが既にわかっている。本研究は、悪性神経膠腫の術中蛍光反応をリアルタイムに客観的に定量し、その病理組織およびPpⅨ蓄積経路に関与する酵素を測定することである。これにより蛍光強度に応じた腫瘍と非腫瘍の境界を術中リアルタイムで診断することが可能になり、摘出率の向上ならびに過剰切除による術後障害の回避に有用である。
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