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2019 年度 研究成果報告書

椎間板変性におけるIL-17の役割の解析と新規IL-17活性阻害剤の探索

研究課題

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研究課題/領域番号 17K10946
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 整形外科学
研究機関東海大学

研究代表者

隅山 香織  東海大学, 医学部, 准教授 (20433914)

研究分担者 酒井 大輔  東海大学, 医学部, 准教授 (10408007)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードインターロイキン17 / 低分子化合物 / インシリコ創薬 / 椎間板
研究成果の概要

インターロイキン17 (IL-17) familyの一つであるIL-17Aは多様な炎症反応に関与するとされる。本研究では椎間板髄核細胞における IL-17A の作用を解析し、さらにin Silico解析を用いて新規IL-17A阻害剤候補化合物を探索し、その効果を評価した。椎間板髄核細胞においてIL-17A は椎間板細胞の変性進行や疼痛の原因物質の産生を促進し、細胞外基質産生を抑制している可能性を認めた。今回、我々が選出した低分子IL-17A阻害剤候補化合物はこれらの因子の発現を有意に抑制し、細胞外基質産生を改善したため、新たな椎間板変性治療薬と成り得る可能性が示された。

自由記述の分野

整形外科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は椎間板におけるIL-17Aの作用解析から薬物を使用した治療標的としての可能性までを包括した体系的研究である。既存のIL-17阻害剤は生物学的製剤が主体であり、副作用として重篤な感染症や高い薬価、投与法が注射薬に限定される点、等が問題とされている。これに対し低分子化合物の利点としては、生物学的製剤より安価であり、水溶性に優れるため外用薬、経口薬としての投与が可能となる等が挙げられる。現在、椎間板変性以外にも多くの疾患に対してIL-17Aの関与が報告されており、上述した低分子阻害剤化合物の利点はこれらの椎間板疾患を含めたIL-17関連疾患に対する新しい治療薬としての応用も期待できる。

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公開日: 2021-02-19  

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