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2019 年度 研究成果報告書

排尿筋低活動におけるウイルスベクターを用いたニューロトロピン遺伝子治療の検討

研究課題

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研究課題/領域番号 17K11180
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 泌尿器科学
研究機関名古屋大学

研究代表者

馬嶋 剛  名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (90625138)

研究分担者 宮川 世志幸  日本医科大学, 医学部, 講師 (90415604)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード排尿筋低活動 / 遺伝子治療 / ウイルスベクター
研究成果の概要

我々は、骨盤神経の圧挫による排尿筋低活動モデルラットを用いて、ニューロトロピン遺伝子を搭載したウイルスベクターの遺伝子治療の有効性について検討した。アデノ随伴ウイルスベクター1、2、5、6、8、9型の後根神経節及び骨盤神経節への上行性は確認できなかったが、単純ヘルペスウイルスベクターの上行性は確認された。本ウイルスベクターにNGF及びBDNF遺伝子を搭載し投与したところ、排尿効率改善が認められた。Muscle strip studyでは、これらのラットから採取した排尿筋の収縮反応は有意に改善した。免疫染色にて後根神経節及び骨盤神経節において、NGF及びBDNFの発現亢進が認められた。

自由記述の分野

泌尿器科

研究成果の学術的意義や社会的意義

排尿筋低活動は、排尿筋や膀胱支配神経(大脳、脳幹、脊髄、自律神経)を含む排尿機構に障害が生じることにより、十分な尿排出ができなくなる病態である。有効な治療法がないため、重度の患者は間欠的導尿や尿道カテーテル管理を余技なくされる。尿路感染症や腎後性腎不全などの重篤な合併症をも来し得る難治性疾患である。我々の開発したウイルスベクターは、根本的な治療法が存在しない難治性疾患である本病態に、全く新しい治療戦略をもたらす可能性が示唆された。また排尿筋低活動における新たな病態解明の糸口となる可能性も示された。

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公開日: 2021-02-19  

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