研究課題/領域番号 |
17K11193
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
濱砂 良一 産業医科大学, 医学部, 非常勤医師 (30189609)
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研究分担者 |
松本 正広 産業医科大学, 医学部, 助教 (20580294)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | mycoplasma genitalium / 尿道炎 / マクロライド耐性 / キノロン耐性 / moxifloxacin 耐性 / parC / TMA |
研究成果の概要 |
日本人の非淋菌性尿道炎患者の尿より、13株のM. genitalium株を分離培養した。13株に標準株G37を1株と2003年分離の4株を加えた計18株を対象に検討を行った。マクロライド耐性は12株であり、23S rRNAのMRAMを有していた。MFLXのMICが1mg/L以上の株が9株であった。ParC、GyrAのQRDRのシークエンスでは、MFLX耐性株ではすべてParCで83Ser→Ileに変異していた。83Ser→Asnに変異した3株ではキノロン耐性ではなかった。TMA法によるM. genitalium検出の感度を測定し、0,03-0.87 DNAコピーが検出限界であった。
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自由記述の分野 |
性感染症
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Mycoplasma genitaliumは男性尿道炎、子宮頚管炎の原因微生物である。近年、薬剤耐性が進行しており、クラミジア感染症と同じ抗菌薬で治療困難例が増加している。本研究では、M. genitaliumの分離培養法を行い、新しい株の薬剤耐性、遺伝子変異の研究を行った。13株を分離し、うち12株がマクロライド耐性、9株がキノロン耐性であった。キノロン耐性はParCのキノロン耐性決定領域のシークエンスを行い、83番のSerineがisoleucineeへのアミノ酸変異を含む遺伝子変異が牽連があることを見出した。
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