内視鏡下副鼻腔手術施行時にPVDFフィルムを両側の眼窩に貼付して術中マイクロデブリッター(以下MD)の使用により生じる眼窩微小振動を測定した。計測により得られた振動の中でも80Hzや160Hzの振動に注目し、眼窩紙様板付近(要注意状態)でのMD操作と中心に近く篩骨洞でも安全な部位(安全状態)でのMD操作での微小振動を解析した。振動の大きさの左右比を比較することにより、それぞれの部位での操作を区別できる可能性がある。加えて、既存のデーターを用いてAIの機械学習を行うことにより、与えたデーターが要注意・危険状態の判断が行えるか検討したところ、70 ~100%の確率で判断が可能であった。
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