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2019 年度 研究成果報告書

フマル酸ジメチルの抗酸化作用ならびに免疫調節作用を介した神経保護効果

研究課題

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研究課題/領域番号 17K11449
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 眼科学
研究機関神戸大学

研究代表者

栗本 拓治  神戸大学, 医学部附属病院, 特定助教 (50388815)

研究分担者 中村 誠  神戸大学, 医学研究科, 教授 (80273788)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード網膜神経節細胞 / 神経保護
研究成果の概要

マウス視神経挫滅モデルを用いて、DMF/MMFの網膜神経節細胞(RGC)の生存促進効果を検討したところ、DMF/MMFの両薬剤ともに濃度依存性に生存促進効果が見られ、100mg/kgにおいて効果は最大であった。DMF/MMF投与により、網膜電図のRGCの成分であるpSTRの振幅がvehicle投与群と比較すると有意に振幅上昇が見られた。さらに、DMF/MMF投与により、抗酸化酵素群の一つであるヘム酵素添加酵素(HO-1)の発現も上昇していた。以上の結果から、DMF/MMF投与は、ONCを受けたRGCの機能的・形態的に生存促進させ、Keap1/Nrf2-HO-1の発現上昇を伴っていた。

自由記述の分野

眼科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究結果から、DMF/MMFの連日投与は、ONC後のRGCに対して神経保護効果を発揮することが明らかになった。そして、既報から明らかにされているDMF/MMFの抗酸化作用、免疫調整作用のうち、抗酸化酵素の一つであるHO-1の網膜内発現レベルを明らかに亢進させることがわかった。脂溶性エステルのDMFであるテクフィデラの多発性硬化症への臨床治験では、顔面紅潮、胃腸障害は高頻度に出現するが、重篤な副作用はほとんどなく、安全性は既に確立されている。様々な視神経変性疾患への臨床応用への可能性を示す貴重な基礎データと考えられ、緑内障をはじめとする視神経疾患の患者数を考慮すると社会的意義も高い。

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公開日: 2021-02-19  

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