ブタ用に改良されたレーザースペックル血流計(LSFG)を用いて、全身麻酔下でブタ網膜血流を良好な再現性を持って定量的に測定可能であることが確認された。遺伝子改変糖尿病ブタを当大学実験施設で飼育し、生後3ヶ月までは安定した検査が施行でき、糖尿病網膜症様眼底所見の確認に加えて網膜循環障害も引き起こされている可能性が示唆された。糖尿病ブタ網膜の組織学的検討:生後3-12ヶ月で屠殺された糖尿病ブタの眼球を摘出し、網膜を組織学的に検討した。生後3ヶ月からすでに検眼鏡では明かではない網膜毛細血管の閉塞や微小血管構築の異常が引き起こされていることを確認しており、さらに頭数を増やして検討を進めている。
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