研究課題
本研究課題において、リンパ管が自然に角膜に発症しているモデルを確認出来た。マクロファージの状態が抗炎症状態期にあるM2マクロファージが欠損しているマウスにおいて、角膜のリンパ管の状態を確認したところ、M2マクロファージが欠損しているマウスでは、リンパ管が自然に出現していた。この現象は角膜輪部に問題があると考えられ、角膜輪部に多くのM1マクロファージ(炎症期)常に炎症が角膜で遷延している可能性があり、角膜輪部の状態がM2マクロファージ欠損マウスでは正常の状態とは異なることが確認出来た。またリンパ管が発達している可能性があるため、角膜など眼球の形態に変化があるかどうかを確認したところ、前眼部においては異常を認めなかった。このマウスを用いて眼圧上昇研究を行い、眼圧下降が野生型マウスより早いか確認している。現在、大阪大学の動物実験施設が改装しているために新規の研究が出来ていない。今後さらにM2マクロファージ欠損マウスを用いて眼圧上昇モデルを用い、野生型のマウスと比較して眼圧下降などについて検討を行う予定である。またpodoplaninの中和抗体を用いた研究では、生後0日目からpodplanin中和抗体を用いて眼圧上昇や眼外への流出が低下するために起こる眼球形態の変化を確認したところ、特に変化が無く高度な眼圧上昇は起こっていないことが判明した。しかし血管形態に変化は認めているので、高齢になった時の状態などを確認する予定である。本研究も、大阪大学の動物実験施設が改装しているために新規の研究が出来ていない。しかし、本研究は今後も研究費を申請し継続する予定である。
すべて 2019
すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 7件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 4件、 招待講演 3件) 図書 (2件)
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