研究課題/領域番号 |
17K11475
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
丸山 和一 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座准教授 (10433244)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 緑内障 / シュレム管 / 眼圧 / マクロファージ |
研究成果の概要 |
これまでの我々の研究において、リンパ管形成にはマクロファージが強く関与することを明らかにしてきた。我々はマクロファージ機能が変化したマウスを用い、マクロファージの機能にリンパ管形成、眼圧下降に影響を与えるかを検討した。またシュレム管機能を直接活性化する薬剤を使用し、眼圧下降作用があるか検討した。その結果、マクロファージ機能の変化はリンパ管形成に重要であることが判明した。しかし、この変化がシュレム管に影響を与えるかどうかは判断が出来なかった。シュレム管機能を活性化する薬剤では眼圧下降作用を認められた。
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自由記述の分野 |
眼科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
眼の中の体液には前房水と硝子体がある。前房水は眼の圧を維持することに重要なものであるため、前房水の産生・排出に異常を来すと眼圧が上昇し、網膜神経節細胞が障害され、緑内障となる。緑内障は本邦において中途失明原因第一位であり、未だ根治治療はない。我々は前房水の排出に関与するシュレム管機能を活性化し、眼圧下降を試みた。我々は実際にシュレム管機能を活性化する薬剤で眼圧下降作用を確認出来たため、今後新規緑内障薬の候補の一つとして考えている。新規の薬剤が開発される事で、治療の選択肢が増えることは臨床的に大変意義がある。
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