研究課題/領域番号 |
17K11812
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
歯科医用工学・再生歯学
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
小林 朋子 日本歯科大学, 生命歯学部, 講師 (10548283)
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研究分担者 |
那須 優則 日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (50130688)
筒井 健夫 日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (70366764)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ヒト歯髄幹細胞 / 多分化能 / マーカー |
研究成果の概要 |
本研究は、これまで明確に歯髄幹細胞と分別して解析されていなかった前駆細胞の機能に着目し、前駆細胞と幹細胞との相互作用による象牙質/歯髄複合体の再生メカニズムを解明することを目的として開始された。本研究課題では単一歯髄から分離したヘテロな細胞集団をもとに、シングルセル由来のクローンを用いてその細胞特性と網羅的遺伝子発現解析を組み合わせた独自の解析を行い、多分化能を指標とする幹細胞マーカー候補遺伝子9種類と、前駆細胞マーカー候補遺伝子5種類を新規に同定した。また、歯髄細胞集団における各マーカー候補遺伝子の発現を検証し、有用な候補遺伝子を絞り込んだ。
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自由記述の分野 |
再生歯学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、歯髄細胞集団の中で多分化能を持つ幹細胞様細胞と限定された分化能を持つ前駆細胞様細胞のマーカー候補遺伝子を絞り込むことに成功した。本研究で同定した新規マーカー候補遺伝子は、歯髄細胞集団中の幹細胞と前駆細胞を区別して両者の相互作用を解析することを可能にする。幹細胞と前駆細胞の相互作用による歯髄再生メカニズムを解明することで、歯髄の再生にかかる治療期間を短縮する方法の研究開発を発展させることができ、患者の負担軽減につなげることができる。
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