研究成果の概要 |
口腔粘膜炎におけるがん関連線維芽細胞の役割を解明にするため初期免疫応答能、サイトカイン産生能の観点から解析したところ、通常の歯肉線維芽細胞とは異なりがん関連線維芽細胞ではTLR-3mRNAの発現が低下しているにも関わらず、COX-2mRNA, VEGF mRNA,IL-6 mRNA, IL-1beta mRNA, IL-8 mRNAの発現が上昇していた。これらのサイトカイン産生はp38MAPKが関与していた。免疫チェックポイントに関与するPD-L1mRNAや腫瘍免疫でNK細胞に関与するMICA mRNAも発現しており、腫瘍免疫学的にも重要な役割を担っていることが示唆された。
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