研究課題/領域番号 |
17K11844
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
梯 裕恵 九州大学, 歯学研究院, 助教 (30452775)
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研究分担者 |
黒嶋 伸一郎 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 准教授 (40443915)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 薬剤関連顎骨壊死 / 骨吸収抑制薬関連顎骨壊死 / ビスフォスフォネート / 抗RANKL抗体 / デノスマブ / MRONJ / ARONJ / 顎骨壊死 |
研究成果の概要 |
研究分担者らはBRONJ モデルマウス においてBRONJ 様病態とその寛解部位では組織修復性の M2 マクロファージと、炎症性の M1 マクロファージの比率が大きく変化することを明らかにし、我々はDRONJモデルマウスを用いた研究でもDmab投与による M1 / M2 マクロファージの分布変化や Dmab 休薬による顎骨壊死様病変の治癒を報告した。 また、当科を受診し、ARONJ との診断を得て保存的外科治療を行った患者に対して治療効果と患者背景との関連について調べたところ、保存的外科治療は病期に関わらず有用性が示され、病期分類を問わず第一選択となりうることが示唆された。
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自由記述の分野 |
外科系歯学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ARONJ発生の背景や機序、その予防法や治療法も確立されていない。ARONJモデルマウスを用いてARONJと免疫制御能低下の関連性を明らかにすることは今後のARONJ研究を発展させるうえで極めて重要であり、本研究成果はARONJのリスク診断法や予防法の開発を目指す新たな研究にもつながる可能性がある。 治療法として近年は積極的な外科的治療を推奨する傾向にあるが、腐骨の分離が確実に得られれば外科的治療の必要はなく、本患者は癌の多発骨転移やステロイドの長期投与などで全身状態が好ましくなかったり、患者自身が侵襲の高い治療法を望まないことも多いため、病期分類を問わず第一選択となりうることが示唆された。
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