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2020 年度 研究成果報告書

糖尿病性腎症の重症化に関与する口腔環境要因の解明と口腔版予防プログラムの開発

研究課題

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研究課題/領域番号 17K12009
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 社会系歯学
研究機関徳島文理大学 (2018-2020)
徳島大学 (2017)

研究代表者

吉岡 昌美  徳島文理大学, 保健福祉学部, 教授 (90243708)

研究分担者 長井 幸二郎  徳島大学, 病院, 講師 (40542048)
柳沢 志津子  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 講師 (10350927)
白山 靖彦  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (40434542)
日野出 大輔  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (70189801)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード歯科保健指導 / 歯科保健行動 / 糖尿病 / 肥満 / 糖尿病性腎症 / 重症化予防 / 臨床指標 / 口腔健康状態
研究成果の概要

本研究では、特定健診受診者を対象に口腔健康状態と糖尿病関連指標の関連について検討した。その結果、中年男性において歯周病スコアと腎機能指標との間に有意な関連を認めた。また、糖尿病外来患者を対象に歯科保健行動と糖尿病関連指標との関連性について調べた結果、就寝前の歯磨き習慣が肥満のリスク低減に、ゆっくりよく噛んで食べる習慣が血糖コントロールに有益である可能性が示唆された。予備的介入研究の結果、糖尿病患者に対する歯科保健指導は歯科保健行動だけでなく歯周状態や腎機能にも効果がある可能性が示された。今後、コホート研究で得たデータを解析し、糖尿病関連指標の予後に対する影響因子を明らかにしたいと考えている。

自由記述の分野

口腔衛生学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では糖尿病の進行に影響を及ぼす口腔関連、食関連の影響因子を明らかにした。これにより糖尿病の重症化予防という観点からの歯科保健指導の根拠となる知見を得ることができた。また、研究を通じて「口腔保健が糖尿病性腎症の重症化予防と関連すること」を地域の保健担当者や糖尿病患者に発信することができた。今後さらに研究が進展し、根拠に基づく保健指導や口腔管理が糖尿病性腎症の発症や重症化の抑止力となることが検証されたならば、患者のQOL向上はもちろん、透析治療に費やす社会的コストの削減に歯科が貢献できることになり、その意義は極めて大きいと考えている。

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公開日: 2022-01-27  

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