研究課題/領域番号 |
17K12113
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
岡崎 研太郎 名古屋大学, 医学系研究科, 寄附講座講師 (90450882)
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研究分担者 |
孫 大輔 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 講師 (40637039)
蓮 行 京都外国語大学, 外国語学部, 非常勤講師 (10591555)
岡田 浩 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究員 (10533838)
屋宜 譜美子 了徳寺大学, 健康科学部, 教授 (30320708)
保田 江美 国際医療福祉大学, 成田看護学部, 講師 (20803258)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 卒前教育 / 看護教育 / 演劇 / コミュニケーション / ワークショップ |
研究実績の概要 |
【現状評価のための調査】昨年度に引き続き、天理医療大学において継続的に開講されている必修選択授業「生命と芸術実践演習」のうち、演劇を用いたものを調査対象とした。昨年度の振り返りを踏まえて改良した内容に基づき、研究代表者と研究分担者の討議を経て計15コマの授業を実施した。授業内では、学生がグループで演劇を作成し発表する機会を2回設けた。学生が発表した演劇の部分は同意を得て録画し、劇中に含まれる要素をより深く分析した。 この実践から、演劇的要素を取り込んだロールプレイのワークを開発することができた。このワークを医療者向けに修正したものを基盤とし、2018年12月には名古屋で、患者とのコミュニケーションに焦点を合わせた医療者向けの研修会を実施した。 次年度は、ブラッシュアップした形で医療者向け研修会を開催する予定になっている。また、このワークを取り入れたプログラムを京都光華女子大学で実践し、学生へのアンケートとインタビューを通じて、その効果を測定する予定である。
【学会発表】 ニュージーランドで開催された国際演劇教育学会(IDIERI)に参加し、高齢者のための演劇ワークショップの経験に関して発表した。この学会に参加し、主として教育分野の研究者との交流することで、私たちの実践活動は応用演劇(applied theatre)というジャンルに含まれることを知るとともに、参考となるジャーナルや書籍など、医学看護とは異なる関連領域の情報を得ることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
これまでおこなってきた大学での授業がカリキュラム再編に伴い終了となったため、教育プログラムに基づく授業に関する調査・実践のフィールドを他大学に移す必要が生じたため。
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今後の研究の推進方策 |
調査・実践のフィールドを移した先での実践を経て、最終的な「演劇ワークショップを取り入れた卒前看護教育」プログラムを完成させる予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
これまでおこなってきた大学での授業がカリキュラム再編に伴い終了となったため、ウェブサイトの作成を完了させることができず、次年度に持ち越しとなったため。次年度使用額は、主としてウェブサイト作成に充てられる。
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