研究課題
【最終年度の成果】昨年度に開発した、演劇的要素を取り込んだ医療者向けロールプレイのワークをブラッシュアップし、2019年4月に名古屋で、11月には京都で、患者とのコミュニケーションに焦点を合わせた医療者向けの研修会を開催した。また、令和元年6月には、愛知県内4大学医学部の地域枠学生を対象に外部講師を招き、インプロ(即興演劇)の体験と、ダンスを取り入れたミュージックビデオ制作のワークショップを「Playful Medicine」と題して実施した。この内容については、現在医学教育系の雑誌に投稿中である。さらに、令和元年11月には、京都で開催された第14回医療の質・安全学会学術集会におけるシンポジウム (医療現場のコミュニケーションデザイン~演劇の知見を活用して~)の場で、蓮行が「体験!医療者コミュニケーションへの演劇的手法の活用」と題して参加型のワークショップを実施し、岡崎が「演劇を活用した医療者コミュニケーションの試み:『糖尿病劇場』からの学び」と題して発表をおこなった。【研究期間全体を通じての成果】看護教育の分野にとどまらず、また、卒前教育だけに限定したものではない、生涯における学びという長期的視点に立った教育プログラムを開発することができた。すなわち、卒前卒後を通じた医療系教育プログラムとして、コミュニケーションや共感力の向上を目的とした「演劇を用いた医療系教育ワークショップ」のプロトタイプを確立することができたと言える。今後は、海外の研究者・実践者との協働により、近年注目されてきているMedical Improv(メディカルインプロ)を取り入れた新たな内容のプログラムを作成し、バリエーションを増やすとともに、学生など参加者の変化に焦点を合わせた長期的なアウトカム評価をしていきたいと考えている。
すべて 2020 2019
すべて 雑誌論文 (17件) (うち国際共著 2件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (2件)
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