研究課題
基盤研究(C)
本研究では、医療介護職に講義と演習を組み合わせた感情管理教育プログラムを実施し、その効果を検証した。2018年6月から2020年12月まで9回実施した。研修前後と3か月後に自記式調査を実施した。測定項目は、性別、年齢、臨床経験年数、BAQ日本語版であった。分析には、各スケールの研修プログラム実施前と3か月後の回答を変数とし、測定時間と性別の影響を評価するために線形混合効果モデルを用いた回帰分析を行った。攻撃性の合計スコアは研修直後に有意に減少し、その効果は研修3か月後まで維持された。
看護学
医療介護の現場における暴力防止、虐待防止、倫理的な課題に対して職員の感情マネジメントが求められている。本研究では、現任教育として医療介護職が自身の感情マネジメントを習得するプログラムを構築し、教育効果を検証した。この成果を職員間の円滑なコミュニケーションに基づく安全で質の高いケアを提供できる組織の構築に活用することができる。