糖尿病を持つ入所者のセルフケアは、幅を持った血糖コントロールの中で、環境や他者を資源とし、安全と自分らしい生活のバランスの中で暮らすことに特徴が見いだされ、そしてこの安全には、転倒予防など一般の高齢者のリスク要因に加え、低血糖や高血糖による急性代謝障害を起こさずに生活することが重要な要素としてあげられた。これらに関わる要因として、多様な慢性疾患とともに生きる、体調に応じて血糖が変動する、急性状況にあっても症状を他者に伝えることが難しい状況などがあげられた。看護職、介護職を含む多職種の関わりが促進要因としてあげられた。
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