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2019 年度 研究成果報告書

透析患者における足スクリーニングシステムの構築

研究課題

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研究課題/領域番号 17K12218
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 臨床看護学
研究機関神奈川県立保健福祉大学

研究代表者

大場 美穂  神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (20451768)

研究分担者 野村 美香  神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (80276659)
小林 珠実  神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 准教授 (50382263)
大江 真琴  東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任准教授 (60389939)
竹原 君江  名古屋大学, 医学系研究科(保健), 准教授 (70709865)
土井 英子  神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (10457880)
田代 理沙  神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 助教 (60748945)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード透析患者 / 足病変 / サーモグラフィ / 入浴/シャワー浴 / 角質水分量
研究成果の概要

①血液透析導入期の9割以上の患者の踵の角質水分量が、亀裂のリスクである20%を下回っていた。毎日保湿ケアを行っている人はいなかった。血液透析導入により、患者は透析日の入浴/シャワー浴を控え、頻度が減っていた。入浴/シャワー浴の回数の多さは弱いながらも踵の角質水分量の高さと関連していた。
②血液透析の導入期の患者の約6割に爪肥厚が見られた。肥厚した爪は爪切りかニッパーで切っていることが多かったが、爪肥厚に加え、視力低下、関節可動域、巧緻性等から爪切りが困難であった。
③足部の冷感の自覚がなく、サーモグラフィで足趾の温度低下が見られる患者の中に末梢動脈疾患のサインが見られた。

自由記述の分野

臨床看護学

研究成果の学術的意義や社会的意義

皮膚の乾燥、亀裂、出血や掻痒に対する擦過傷は感染症の侵入門戸となり、蜂窩織炎や膿瘍を形成しやすいことが先行研究から明らかにされている。本研究より、血液透析の導入期であっても踵の角質水分量が低く、9割以上に亀裂のリスクがあることが明らかとなった。
また、足部の冷感の自覚がなく、サーモグラフィで足趾の温度低下が見られる患者の中に末梢動脈疾患(PAD)のサインが見られた。無症状から突然潰瘍が発生することがあるため、早期発見が必要であるが、感度が高いと言われる皮膚組織灌流圧(SPP)を導入している施設は少ない。スクリーニングのために、ベッドサイドで簡便に行えるサーモグラフィの使用可能性が示唆された。

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公開日: 2021-02-19  

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