研究課題
基盤研究(C)
本研究は、患者の負担軽減、副作用の重症化予防を目指し、がん薬物療法を受ける患者が経験する副作用情報をPatient-Reported Outcome(PRO)として集積するシステムの開発を目的とした。成果として、がん薬物療法を受ける患者のPROを集積するシステムをWEBベースで開発した。データは、クラウドサーバーに集積され、利用者は、識別番号(8桁)とパスワードにより使用デバイスに左右されず活用でき、同時に管理者(研究者/医療者)は、入力された情報を確認できる。
がん看護
がん薬物療法の副作用を患者が自己管理目的で記録するアプリケーション等は散見するが、入力と同時に医療者と情報共有できるものはない。本システムは、情報を患者入力と同時に管理者(研究者/医療者)が共有できるため、臨床応用により、患者への積極的介入(受診要請、状態確認など)ができ、副作用の重症化予防に繋がる。加えて、自動でPROをデータベース化するため、療法別で患者視点の副作用発現率・重症度を解析でき、支持療法の評価などにも活用できる。