研究課題/領域番号 |
17K12500
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研究機関 | 梅花女子大学 |
研究代表者 |
畠中 香織 梅花女子大学, 看護保健学部, 准教授 (40756227)
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研究分担者 |
田中 共子 岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (40227153)
山本 恵美子 愛知医科大学, 看護学部, 准教授 (50464128)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 在日外国人ケア労働者 / 異文化適応 / 協働文化 / 異文化間ケア教育プログラム / e-Learning |
研究実績の概要 |
2022年度は、所属機関で日本人スタッフに対する「異文化間ケア教育」調査について、研究倫理審査委員会の許可を受けることができた。そして、介護施設で就労する在日外国人ケア労働者と、日本人スタッフへの「異文化間ケア教育」を展開することができた。 まず外国人に関しては、在日外国人ケア労働者を受け入れている介護施設をホームページ等で確認し、これまでの協力施設と合わせて、調査依頼書を各施設へ郵送した。施設長から外国人へ説明文書の手渡しを依頼し、科研費で制作したウェブサイト「異文化間ケア研究会 Research for Cross-Cultural Care」を活用し、パンフレットとケア動画を用いた「異文化間ケア教育」を展開した。アンケートはウェブ回答とし、「異文化間ケア教育」実施前、実施直後、1か月後、3か月後の回答を依頼した。また任意で行動日記の協力が得られ、日本人との協働文化構築への示唆を得た。次に日本人スタッフに関しては、外国人調査で依頼した際に協力の同意が得られた施設へ、調査依頼文書を郵送した。日常的に外国人と関わる日本人、また関わりの少ないスタッフへの説明文書の配布を依頼した。外国人の理解を深める紙媒体のパンフレットを制作し、日本人向け教育として実施した。アンケートは異文化間ケア研究会ウェブサイトからウェブ回答とし、外国人との協働文化構築への示唆を得た。
期間を通しコロナ禍の影響を受けた。外国人、日本人の調査共に対面教育を希望したが、コロナ禍であり協力を得ることは困難であった。
他、海外や国内のオンライン学会、対面での学会に参加し、在日外国人ケア労働者の適応やストレス、就労状況やその課題、対応策について情報や知見を得ることができた。また、今回調査依頼で快諾が得られた施設の中には、今後の研究協力が得られたところもあり、さらなる「異文化間ケア教育」の発展につながる関係性を構築できた。
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