本研究は,脚ロボットの歩容運動を階層的な多目的最適化問題として捉えた,歩容の自律学習を目的とした.この技術の確立により,物理的な制約やトレードオフを陽に考慮可能となり,生物の自然な歩容生成が期待できる. この課題に関連する3つの成果,(1) 継続的に学習結果を蓄積していくことが可能な正則化技術,(2) 大域的な最適解を発見可能な探索力を持つ方策,(3) 知識のモジュール化・階層化を促すニューラルネットワーク,を実現した.これらの技術を4脚ロボットの歩容を下位から上位階層モジュールに分けて順次学習するカリキュラム上で組み合わせ,製作した4脚ロボットのシミュレーションモデルでの歩容生成に成功した.
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