研究課題
研究活動におけるサーベイや課題解決型学習(PBL)において模索的Web探索の意義,その能力育成の重要さが増している.この種のWeb探索の円滑な遂行には,探索目的に応じた適切なクエリ捻出,有用Webページ獲得のための探索結果の吟味,有用Webページ中の重要箇所の整理とそれに基づく考察が重要であるが,探索課題に関する知識が薄く,Web探索に不慣れな学習者には,困難な作業である.本研究では,「学習者の模索経験の重要性とそこに専念する難しさ」に着目し,Web探索の一連のフェーズを見渡した実際的支援の実現を目指す.そのために,探索すべき事柄の学習者自身による表現の切っ掛けとなるクエリ推薦手法,有用Webページ推定手法,ページ中の可変的要所の抽出・視覚化手法を開発する.これにより,Web探索におけるクエリ捻出から探索成果物の考察まで一連のフェーズにおける「余計なハードル」を低減することで,学習者の模索経験への傾注促進を試みる.30年度は,主に,探索課題・視点に応じた探索成果物中の重要箇所の抽出・視覚化手法の開発に取り組んだ.まず,前年度に開発した手法により推定した有用ページと,学習者が収集した有用ページ(探索成果物)について,それらを取得した際の検索クエリの当該ページでの出現状況,および,類似成果物に対する重要箇所判断傾向を分析した.これらの分析結果に基づいて,ページ中の重要箇所を推定・組織化する方法を検討した.これらの手法を導入し,切っ掛けとなる検索クエリ推薦,有用ページの推定,探索成果物中の重要箇所の視覚的提示を担うシステムのプロトタイプを開発した.その後,プロトタイプを用いた実験を行い,提案手法の特徴を検証した.
すべて 2019 2018
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)
電子情報通信学会 技術研究報告
巻: 118(510) ページ: 47-52
Proc. 2018 IEEE Conference on e-Learning, e-Management and e-Services
巻: - ページ: 67-72
10.1109/IC3e.2018.8632645
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