研究課題/領域番号 |
17K12806
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
学習支援システム
|
研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
楠田 佳緒 東京女子医科大学, 医学部, 特任助教 (00780131)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
キーワード | RFID / 手術器械 / 器械出し看護師 / 医療安全 |
研究成果の概要 |
本研究では,医療用RFID(Radio-frequency Identification)タグ付き手術器械を用いて個体識別システムを開発し,器械出し看護師を対象とした技能評価と,医療安全と教育の質の双方の向上を図ることを目的とした.結果として,RFIDタグ付き手術器械の情報取得システムを用いて,手術22例において情報取得を行った.手術中に得られた手術器械情報から,各手術工程を4種類程度に分けることができた.RFIDタグ付き手術器械の安全性やコストに関する有効性評価では,手術器械の使用状況について検知可能なソフトウェアを開発し,74回の手術における手術器械の総使用率は65%であることがわかった.
|
自由記述の分野 |
医療情報
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果により,手術器械情報をベースとした器械出し看護師の技能評価手法を提案することができた.手術中の看護師は清潔状態を保つ必要があるため,その動きを計測するためには非接触であることが求められる.そのため,これまでの先行研究では動画像を用いた研究開発が主流であった.本研究成果は,新たな技能評価手法として学術的意義が高いといえる. また,手術中の手術器械トレーサビリティにより,手術で使用された本数や回数が明らかになった.本結果に基づき,器械セット内の構成内容の見直しを試みることで,患者安全への寄与,看護師や中央滅菌センタースタッフの負担軽減,およびコスト削減効果について言及できると考えられる.
|