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2019 年度 研究成果報告書

野生動物による生態系改変のEcological memoryの定量評価と応答予測

研究課題

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研究課題/領域番号 17K12843
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 自然共生システム
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

高木 俊  兵庫県立大学, 自然・環境科学研究所, 講師 (10637424)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード下層植生 / 個体群動態 / シカ / 生態系管理 / モニタリングデータ / 履歴効果
研究成果の概要

本研究では、モニタリングデータをもとにしたシカの動態推定と、シカの生態系への影響のEcological memoryの推定を行った。シカの個体群動態は状態空間モデルにより推定し、別途カメラトラップ調査に基づく推定との比較から精度検証を行った。推定結果から、地域ごとに異なる動態のパターンを検出することができた。Ecological memory推定モデルでは、過去のシカ密度の動態履歴が、森林の下層植生や落葉層に与える影響を評価した。その結果、シカが下層植生の衰退に与える影響に強い履歴効果が検出され、モデルの有効性が示された。

自由記述の分野

野生動物管理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

野生動物による影響は食痕の有無など直ちに検出されるものもあるが、群集への波及効果や土壌環境の改変などは過去からの累積的な影響として徐々に顕在化するものも多い。本研究では、野生動物のモニタリングデータと、生態系指標の広域調査データを用いて、シカの生態系への影響のEcological memoryの推定を行うことができた。本研究のアプローチは、シカの生態系への影響評価だけでなく、農林業被害や外来種の生態系への影響評価にも適用可能であるといえる。また、成果の一部は県の特定鳥獣管理計画に反映され、累積的な影響を考慮した長期的な視点に基づくシカ個体数管理の目標設定がなされている。

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公開日: 2021-02-19  

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