研究課題
若手研究(B)
豆味噌中に含まれるエクオール産生を担う細菌の同定を行い、Pediococcus属菌を同定することができた。このPediococcus属菌が持つエクオール産生に関与する遺伝子の同定を試みたが、単独発現した酵素でのエクオール産生は確認できず同定には至らなかった。また、下部尿路閉塞ラットにおいてエクオールは膀胱機能障害の発生を予防した。その機序は、抗酸化作用だけではなく神経保護作用(膀胱における徐神経予防)が関与していることが示唆された。
微生物と抗老化
これまでに報告のあるエクオール産生菌のほとんどが腸内細菌から単離されたものであるが、本研究では食品から単離している。そして食品から単離されたエクオール産生菌は機能性食品やプロバイオティクスへの応用が期待できる。またエクオールの機能として中枢神経における神経保護は培養細胞実験で報告があるが、動物を用いて膀胱内の神経(末梢神経)保護作用を示唆する報告はまだない。