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2019 年度 研究成果報告書

ヒト口腔内の甘味感覚の変容が摂食調節に与える効果の検証

研究課題

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研究課題/領域番号 17K12922
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 食生活学
研究機関県立広島大学

研究代表者

鍛島 秀明  県立広島大学, 人間文化学部, 助教 (40714746)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード甘味 / ギムネマシルベスタ / ラクチゾール / 摂食量 / 食欲 / 胃内容排出 / 血糖値 / インスリン
研究成果の概要

ヒト口腔内の甘味感覚の変容が摂食調節に与える効果と,摂食調節に関与する生理因子に及ぼす影響を検証した。ラクチゾールの濃度上昇に伴って,口腔内の甘味感覚は有意に増大したものの,その程度は小さかった。ギムネマシルベスタを用いて口腔内の甘味感覚を抑制し,クッキーを自由摂食させると,通常摂取時に比べてクッキーの摂食枚数が有意に低減した。同様の条件下でマフィン,ヨーグルト,バナナを摂取させると,胃内容排出,糖・インスリン反応は通常摂取時との違いはなかった。口腔内における甘味感覚の抑制は,甘味を呈する食品の摂取量を低減させるが,食後の胃内容排出,糖・インスリン反応には影響を与えないことが示された。

自由記述の分野

応用生理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

砂糖水のリンシング前にラクチゾール溶液で口腔内を刺激すれば,甘味の強さは増したが,嗜好度には変化がなかった。ギムネマシルベスタ溶液で口腔内を刺激すれば,甘味の強さが抑えられ,甘味を呈する食品の摂食量が少なくなった。以上のことから,口腔内の甘味感覚を変容すれば,食事(糖質)制限に伴う身体的・精神的な負担を軽減しながら,減量や食後高血糖の予防に取り組むことができる可能性が示唆された。本法をうまく活用・応用することで,乱れた食習慣を改善し肥満や糖尿病といった生活習慣病の発症を予防することができるかもしれない。

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公開日: 2021-02-19  

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