植物におけるゲノム編集技術の応用は、医学への応用や、動物への応用と比較しその倫理的ハードルの低さから他の生物に比べていち早く社会にリリースされる可能性が高い。我が国においては、厚生労働省の専門家会議が2019年末に報告書をまとめており、ここでは同省の調査会に情報を届け出することで販売が可能となっている。このように、遺伝子組換え技術とは異なり規制の対象外となりつつあるゲノム編集によって作出された作物は、遺伝子組換え作物とは異なった社会受容をもたらすことが予想される。ゲノム編集は、従来の品種と同様なものとして大きく社会に浸透していく可能性がある。
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