本研究では,申請者提案の空間回帰法であるRE-ESFを拡張することで、既存の空間統計手法では困難であった大規模かつ多様なデータの(時)空間回帰モデリングを高速・柔軟に行うためのアプローチを開発した。そのために、まずはpre-conditioningを駆使してRE-ESEの高速化と省メモリ化を行い大規模データに適用可能とした。次に、同手法を、時空間データ、階層性を持つデータ、非ガウスデータなどに適用可能とするための拡張を行った。さらに、幅広い実データへの応用を通して提案手法の有用性を確認した。最後に、以上で開発した各手法を統計ソフトウェアRのパッケージspmoranに実装して一般公開した。
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