血液浄化療法を迅速かつ安全に施行するために、血液透析用カテーテル(以下カテーテル)は有用である。その反面血管壁吸引が治療の妨げとなる場合がある。治療中のカテーテルの定量的評価は困難であるため、ex vivoの評価システムを確立した。生体を模擬した循環回路にはブタ静脈血管を設置し、内腔にブタ血液を循環させた。血管内にカテーテルを挿入し,血液流量(以下Qb)100~200mL/minで脱血した。血管壁吸引の発現について、エンドホールタイプカテーテルは全てのQbの条件で認めた。一方で、サイドホールを追加したカテーテルは、20%程度に抑えることができた。
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