腱板修復術後患者18名を対象とし、超音波エラストグラフィを用いて修復した棘上筋腱の硬さを測定することで張力を推定し、どのような装具の装着位置や日常生活動作、運動療法で張力が増加するのかを調べた。その結果、挙上角度が小さく、肩甲骨面とは異なる挙上面で装具を装着することにより腱の硬さが有意に増加し、これらの装着位置では腱に大きな張力が加わる可能性が示唆された。また、日常生活動作(飲水、歯磨き、更衣)、8種類の運動療法のすべてにおいて安静時と比べて腱の硬さが有意に増加した。これらの運動療法の中で、抵抗運動(外転)、抵抗運動(内旋)で腱の硬さがそれぞれ最大値、最小値を示した。
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