本研究課題は,軽負荷の反復運動後に生じる一次運動野の興奮性低下期間に,一次運動野の興奮性を高める介入を施行することによって,その介入効果が高まるかどうかを検証することを目的とし検証を行った.その結果,反復運動後に,一次運動野の興奮性を高める末梢神経電気刺激を施行すると,興奮性増大効果が消失する結果となった.次に我々は,経頭蓋交流電流刺激法の最適な刺激方法を検討した.その結果,一次運動野と小脳に対する刺激(1mA,70Hz,逆位相)により運動パフォーマンスを向上させることが明らかになった.今後は今回明らかになった刺激方法を用いて,反復運動課題との併用効果を検証する必要がある.
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