本研究課題を通して、計4本の査読付き学術論文を出版することに成功した。中でも2018年に出版したNeuroReportの論文では、多次元神経イメージングの一環として磁気共鳴スペクトロスコピー法を導入し、左右聴覚野における脳の可塑的変化を報告した。また、2020年に出版したCortex誌の論文では、非右利き者に対して当初予定していた言語、計算、ワーキングメモリ課題を実施し、言語と計算課題における脳の左右側性化パターンが相関することを示したことで、それらに共通する神経メカニズムを明らかにした。これらの成果により、多次元神経イメージング技術を利用した脳機能解析の有効性を確認することができた。
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