磁気共鳴画像(MRI)法による測定値を基準とし,パノラマ超音波画像による体幹部骨格筋の量的(CSA)・質的(筋エコー強度)評価値の妥当性を検証した.若年健常男性40名を対象とした検討の結果,パノラマ超音波画像法により測定したCSAは,MRI法による評価値との間に有意差を示さず(R2 = 0.739 to 0.842),系統誤差も認められなかった.筋エコー強度は,MRIの分析により得られた筋内脂肪蓄積度との間に有意な正の相関を示した (r = 0.370 to 0.466, p<0.05).以上の結果により,パノラマ超音波画像による体幹部骨格筋評価の妥当性が示された.
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