| 研究課題/領域番号 |
17K13209
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| 研究機関 | 鈴鹿工業高等専門学校 |
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研究代表者 |
村松 愛梨奈 鈴鹿工業高等専門学校, その他部局等, 講師 (60757996)
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| 研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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| キーワード | エナジーアベラビリティー / 女性アスリート |
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| 研究実績の概要 |
本研究の目的は、スポーツ現場で利用可能なエナジーアベラビリティー(EA)の簡易評価法の開発および日本人女性アスリートの三主徴予防のためのEAのカットオフ値を検討することである。諸外国ではEAの実測値による低EAの評価だけでなく、アンケート手法による低EAのリスクレベルの評価も行われており、本手法は実測よりも遥かに簡易的で、スポーツ現場への普及も含めて有益な手法であると考えられる。そのため、本研究では三主徴の予防に用いる指標はEAのカットオフ値だけに限定せず、スクリーニングに適したアンケート手法によるリスク評価も視野に入れる必要性があり、令和2年度から継続して令和3年度も大学運動部に所属する日本人女性アスリートを対象に、アンケート手法を用いた低EAのリスクレベルの評価および体格指標、運動量の評価も併せて実施した。また令和3年度は低EAの潜在的な原因として、社会学的・心理学的側面についても同時に検討を行うために、ボディイメージ（BI）の認識や自己肯定感（SE）、ソーシャルネットワークサービス（SNS）での自他認識についても調査を行った。
その結果、低EAのリスクが高い学生の割合は4割を示しており、大学女性アスリートのリスク保有率の高さが示された。その一方で、低EAリスクと心理的側面であるBIやSE、SNS利用との関連性は認められなかった。しかしながら、本研究では低EAの総合的なリスクとの関連性のみの検討であったため、今後はより詳細にLEAと社会的・心理的側面との関係性を明らかにするために、EAのリスクレベルに加えて、EAの実測値およびEAを構成するエネルギー消費量や摂取量およびその行動的側面との関連性も検討する必要がある。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和2年度から継続して新型コロナウイルス感染症の影響により、実験自体が延期や中止となることが多かった。そのため、実験や調査については、スポーツが実施できている状況下で、かつ可能な範囲で、少人数を対象として実施している状況である。また、諸外国においてもスポーツ現場におけるエナジーアベラビリティー(EA)の評価の難しさが問題視されており、代替となる指標やアンケート手法による低EAのリスク評価に関わる研究も多く報告されており、令和2年度から引き続き令和3年度もアンケート手法によるリスク評価について大学女性アスリートを対象に調査を行った。
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| 今後の研究の推進方策 |
令和4年度については感染状況を踏まえて、少人数での実験を中心に進めていく予定ではあるが、実験だけでなく、文献研究と合わせて、諸外国で有効とされている簡易的な手法、特に接触の伴わないアンケート手法を中心に低EAのリスク程度の調査も継続して実施したいと考える。また、EA 測定値と低EAのリスクレベルを合わせて評価を行うことで、手法の有効性についても明らかにすることを目指す。さらに、低EAの潜在的な原因として挙げられる社会学的、心理学的、行動的側面も含めて調査を進める予定である。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
実験や調査自体が遅れているため、実験協力者への謝金が繰り越しとなっている。実験や調査に伴う消耗品や論文執筆に関わる支出は次年度に必要となるため、繰越された分は実験や調査の実施に伴い、使用を行う予定である。
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